STEM-CELLBANKER®
EX GMP grade
(シンプル組成無血清ハイグレードタイプ)

STEM-CELLBANKER® EX GMP grade 製品案内

特長
細胞治療の可能性を拡げる細胞凍結保存液です。
  • 細胞の凍結保存用としてシンプルな組成から構成されています。
  • 静脈注射で実績のある成分を使用しています。
  • DMSOタイプの凍結保存液です。
  • 血清や動物由来の成分を含まないXeno-Free製品です。
  • ヒト造血幹細胞やヒト脂肪細胞由来間質/幹細胞も保存できる凍結保存液です。
  • GMPに準拠した製造及び品質管理を行っています。
  • 製品が環境にさらされる作業は全てグレードA環境で実施し、無菌性を保証しています。
使用例 (STEM-CELLBANKER® EX GMP gradeによる試験成績)

ヒト脂肪細胞由来間質/幹細胞(Adipose-derived Stromal/Stem Cell, ADSC)凍結保存テスト

試験実施:EMO Biomedicine

① 細胞生存テスト結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍直後(左図)(上図)及び解凍後一晩経過後(右図)(下図)に細胞生存率を評価した。その結果、長期間の凍結保存においても高い生存率を示し、解凍後一晩経過後においてもその高い生存率を維持した。

② 細胞リカバリーテスト結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍後一晩経過後の細胞接着率(左図)(上図)と解凍後72時間培養した細胞増殖速度を評価した。その結果、長期間の凍結保存においても高い細胞接着率を示し、細胞増殖率にも影響を与えなかった。

③ 細胞マーカー試験結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍後に下記の細胞マーカー認識抗体を用いてフローサイトメーターで確認した。その結果、凍結保存による影響は認められなかった。

Positive Marker; CD29, CD73, CD90 and CD105
Negative Marker; CD11b, CD19, CD34, CD45 and HLA-DR

Positive Markerでの試験結果

④ 細胞機能性評価試験(免疫応答・免疫抑制機能)結果

4、12、24及び48週間の凍結保存を経た細胞(ADSC)において、解凍後に、IFNγ処理後に誘導されるIndoleamine-2,3-dioxygenase (IDO*)発現(左図)(上図)及びT細胞への増殖抑制(右図)(下図)について測定し、細胞機能性を評価した。その結果、凍結保存による細胞機能性への影響は認められなかった。

*Indoleamine-2,3-dioxygenase (IDO):トリプトファンの代謝酵素

使用方法(CELLBANKER® シリーズ)

凍結

より良い結果を得るために、対数増殖期にある細胞で凍結保存を行うことを推奨します。

  1. 細胞汚染の有無や細胞の状態を確認し、従来の方法に従って試験管などに収集する。
  2. 細胞のカウントを行い、細胞数や生存率を確認する。
  3. 遠心分離(1,000~2,000rpm, 3 - 5 minutes, 4℃)し、アスピレーターで上清を取り除く。
  4. 5×105 - 5×106 個の細胞に対し1 mlのCELLBANKER® を加え優しくピペッティングする。
  5. 細胞懸濁液をクライオチューブ(細胞の情報を記載した)に分注する。
  6. -80℃のディープフリーザーで凍結保存する。
  7. 必要に応じて液体窒素タンクで凍結保存する。

融解

  1. 凍結しておいたクライオチューブを37℃温浴などで振りながら迅速に融解する。
  2. 直ちに培養する培地10ml程度に混和する。
  3. 遠心分離(1,000~2,000rpm, 3 - 5 minutes, 4℃)し、アスピレーターで上清を取り除く。
  4. 適量の培地で懸濁し、培養フラスコなどの容器に移す。
  5. 常法にて培養を行う。

※生存率が低い場合は、Freezing boxなどを利用した緩慢凍結をお試し下さい。

製品の保管及び安定性
2~8℃もしくは -20℃以下で保管して下さい。未開封、保管温度条件内(2〜8℃)で、製造日より3年間の安定性を確認しています。

※本製品は医薬品ではありません。

お問い合わせ(代表)024-947-8500 
(製品に関するお問い合わせ 024-947-8503)