アジュバント
ZenoParticle CH-100
- 製品
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品名 ZenoParticle CH-100 包装と保存 5 X 500μL、冷蔵
- 特長
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<性状>
- 独自技術により微粒子化されたキトサン(多糖類)
- オイルアジュバントより抗原との混合時の操作が容易
- 生分解性の素材で安全性が高い
- 局所刺激性が低く複数回投与が可能
<アジュバント作用>
- 使用方法
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- 使用するZenoParticleと等量の抗原溶液を生理食塩液等で調製します。
(溶液の抗原濃度はご使用の抗原に応じて調整して下さい。抗原濃度が高い場合や抗原の性質によっては、析出する可能性があります) - ZenoParticleを冷蔵から室温に戻して混和します。
- 調製した抗原溶液とZenoParticleを1:1で混和します。
- 混和した溶液を室温で攪拌します。(ボルテックスミキサーの使用を推奨します)
- 溶液が十分攪拌されたこと確認して速やかに使用して下さい。
(一例として、マウスに使用する場合は腹腔内投与で100~200μL/匹が目安です)
- 使用するZenoParticleと等量の抗原溶液を生理食塩液等で調製します。
- 使用上の注意
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- ZenoParticle及び抗原溶液は室温で混和して下さい。
(冷蔵から室温に戻した状態でZenoParticleに白濁が見られる場合がありますが、使用には問題ありません) - 混和した溶液は室温で保持し、使用直前に十分攪拌して下さい。
- 本製品は試験研究用です。人体には使用しないで下さい。
- ZenoParticle及び抗原溶液は室温で混和して下さい。
一般的な投与法による抗体の産生と持続
- 試験結果1
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マウスへの腹腔投与で高い血中抗体価が持続しました。
5週齢のメスBALB/cマウス(n=5)を1µg OVAとZenoParticleまたはAlumを用いて2週間隔で2回、腹腔内に投与した。2回免疫後から経時的に採血し、ELISA法に従って抗OVA抗体価を測定した。
2回免疫1週後で観察された抗体価の上昇はその後も持続し、免疫46週後においても同様に観察された。 - 試験結果2
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皮内、皮下、筋肉内の各投与法で血中抗体価が上昇し持続しました。
5週齢のメスBALB/cマウス(n=5)を1μg OVAとZenoParticleを用いて、皮内・皮下・筋肉内にそれぞれ2週間隔で3回投与した。2回免疫1週後、3回免疫1、4、8週後に採血し、ELISA法に従って抗OVA抗体価を測定した。
皮内、皮下、筋肉内のいずれの投与経路においても、腹腔内投与と同様に抗体価の上昇と持続が認められた。
腫瘍移植モデル動物でアジュバント能を確認
- 試験結果3
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腫瘍移植モデルマウスへの抗原免疫で抗原特異的なIgG産生と腫瘍成長の抑制が認められました。
8週齢のメスのC57BL/6マウス (n=5) を100μg OVAとZenoParticleまたはAlumを用いて皮下投与により免疫した。初回免疫12日後にOVAを発現させたB16F10メラノーマ細胞(2×105cells/頭)を皮下に移植し、その2日後に2回目の免疫を実施した。
初回免疫28日後(2回目の14日後)の血中のOVA抗体価及び腫瘍重量を測定した結果、抗原特異的なIgG産生と腫瘍重量の増大抑制が認められた。また両者はAlumよりも顕著な結果であった。
(共同研究先にて実施)
ウイルス由来のタンパク質やペプチド抗原との併用でアジュバント能を確認
- 試験結果4
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ウイルスタンパク抗原投与後の血中抗体価が持続しました。
8週齢のメスBALB/cマウス (n=3) を抗原タンパク(初回免疫 20μg、2、3回免疫 10µg) とZenoParticleを用いて腹腔内に投与した。投与は初回免疫2週後に2回目、5週後に3回目を実施した。初回免疫2週後と2回免疫2週後、3回免疫2、6、10、20、28、35週後に採血し、ELISA法に従って抗体価を測定した。
2回免疫2週後から抗体価の上昇が観察され、3回免疫2週後から35週後まで、抗体価の上昇が持続した。 - 試験結果5
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血中抗体価が抗原投与後の早期から持続しました。
8週齢のメスBALB/cマウス (n=5) を10μg 抗原タンパクとZenoParticleまたはAlumを用いて筋肉内に2週間隔で2回投与した。初回免疫2週後から経時的に採血し、ELISA法に従って抗体価を測定した。
2回免疫1週後で観察された抗体価の上昇は免疫24週後においても持続した。また、ZenoParticleはAlum以上の抗体価を示した。 - 試験結果6
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ラットへのホルモンペプチド抗原投与において血中抗体価が上昇しました。
9週齢のオスのラット(Wistar Imamichi)(n=4)を100μg 抗原とZenoParticleを用いて2週間隔で3回皮下に投与した。初回免疫から経時的に採血し、ELISA法に従って抗GnRH抗体価を測定した。
2回免疫2週後に抗体価の上昇が観察され、免疫回数に従った抗体価の上昇が認められた。
引用文献
- 1)Development of a seroepidemiological tool for bat-borne and shrew-borne hantaviruses and its application using samples from Zambia.
Sarii RS, Kajihara M, Wei Z, Lokpathirage SMW, Muthusinghe DS, Mori-Kajihara A, Changula K, Qiu Y, Ndebe J, Hang'ombe BM, Kikuchi F, Hayashi A, Suzuki M, Kamiya H, Arai S, Takada A, Yoshimatsu K. PLoS Negl Trop Dis. 2024 Nov 21;18(11):e0012669. doi: 10.1371/journal.pntd.0012669. eCollection 2024 Nov. - 2)The Chitosan Nanoparticle-based Adjuvant CH-100 Orchestrates Multifaceted Innate Immune Activation via STING-Dependent and -Independent Pathways.
Nagai E, Ori D, Kano N, Ikegawa M, Kobiyama K, Ishii KJ, Kawasaki T, Kawai T. Int Immunol. 2025 Sep 15:dxaf054. doi: 10.1093/intimm/dxaf054.
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